melancholia?

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最近流行りの婚活パーティー!
男性を見つけるはずの婚活パーティーで偶然にも出逢った4人の女の子。
毎年毎年、いつもの場所、いつもの時間に、誕生日を祝い続ける。
就活・婚活・夢活、年頃の女子たちは大忙し!

出逢って10年目の誕生日、誰も来るわけのないいつものカフェ。
おぼろげになってゆく記憶とせめぎ合い、あの日の写真を見つめ、
ひとり待ち続ける。

変化に富む20代女子の等身大の姿を描きだす、オール女性CAST、オリジナルミュージカル!

人の記憶はつくづく曖昧だと思う。

幼い頃の記憶で、鮮明にまぶたに焼き付いている光景がある。その場所がどこであるかは光景を辿れば思い出せるかもしれない。けれど、どのような経緯でそこに至ったか、そ の時何を思っていたかなんて、なかなか思い出せないし、確証するすべはない。
写真を撮れば、そのとき着ていた服装、集まっていた場所、人数、物質的な情報は記録できる。けれど、時が経ってしまえば、そのときの実感は消え去り、 写真に写っている自身さえも他人のように見えてくる。

どんな人だって、一日一日暮らしているうちに、日々変化しています。

日々の変化は小さくて、本人も気づかないような些細なものかもしれない。けれど、積み重なっていけばそれは大きな変化になりかわっていて。こうして生きていて、1年ごとに自身の、そして周りの友人の考え方や、風体が変化する目まぐるしさを感じます。自身の感じている変化と、他人から見た変化の間で齟齬もあるでしょう。

何年か前、とても大事に思っていたことも、今ではすっかり忘れてしまっていることだってある。目指していた目標そのものを失って、なんのために行動しているか見失うこと もあるかもしれない。それら、ひとつひとつのことに疑問を持たずに生きること自体は別に悪くない。でも、無意識で忘れていることは、ちょっと思い出してもいいんじゃないかな。そんなことを考えながら今回の作品を書きました。

東京オフ・ブロードウェイ参加のお話を頂いたとき、「いまの年齢の私だからこそできる作品を書いてほしい」という言葉を頂きました。24歳という年齢を考えたとき、その不安定さ、自由さ、 生き生きしている同世代の女の子たちを思い浮かべました。
オーディションで出逢った魅力的、個性的な女性出演者のみなさんと、心強いスタッフ陣ととともに、心にすっと届くミュージカルを目指します。
演劇は体験できる総合芸術だと思います。せひ劇場にて体感しにいらしてください。

脚本・演出:早坂 彩

2012年秋、池袋の老舗劇場シアターグリーン三劇場を挙げて行われるミュージカルの祭典。日本で、身近にミュージカル、演劇に立ち寄る文化を根付かせたいという思いの下、 かのオフ・ブロードウェイをモデルに、様々なジャンルの独創的な作品を発表する場となることを目指す。東京発オリジナルミュージカルの発信の場とすべく、2012年秋の第一回 以降継続的な開催が予定されている。

1 2010年8月に旗揚げを果たしました。脚色・演出ともに主宰の早坂彩(はやさかあや)が務めます。
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若手なのに古典の翻訳劇に拘る理由は…「基礎とアバンギャルド」

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ワイルダー、ウィリアム・シェイクスピアなど、海外古典戯曲の翻訳版を題材に扱うという特色をもって、小劇場での地位を着実に確立して来たトレモロ。 一つ目に、伝統への畏敬の念…戯曲作品を文学として読解し、古典作品が確立してきた万人が期待するクオリティを追求。二つ目に、アバンギャルド。先人が我々に託したメッセージを受け継いだ 上で、若手だからできること、現代だから伝えるべきことを探り続けて来ました。
これは、早坂が大学および大学院にて研究するテーマに基づいており、演出することは早坂の研究そのもの、役者の身体・声・魂が文字となり舞台という原稿用紙の上に論文とし て書き起こされる…そこで出演者にも、読解力・思考力・表現力、個性や流行の演技スタイルに押し流されなおざりにされがちな舞台俳優の基礎力が求められます。

トレモロ独特の美しさとは…「舞台だからできること」

3 トレモロでは、舞台だから表現できる視覚的な美しさ・面白さにも重点を置いています。お客様に観ていただくものだから、小難しいだけで終わりたくない。映像作品だからできること、紙媒体だからできることとは違うポイントを再考しつつ、楽しく、美しく、魅力的に。 パフォーマーという生身の人間を、直接空気を通してお客様にお伝えすること。そこに実際に存在しないものを、物語や世界観を通し、お客様の想像力で思い描いて頂くこと。ダンスでも芝居でもない、独特のからだあそび。

今回の見どころは…「トレモロとミュージカルが出会ったら」

4 最近では、演出家・早坂彩のステップアップとして、オリジナル脚本の執筆にも取り組み始めました。今回は、公表するものとしては初めてのオリジナル脚本、演出方法は、そう、ミュージカルで…。新たな挑戦の第一歩であり、彼女の歴史の大きな契機となるこの作品を、是非、お見守り下さい。